油麩とは、宮城県北部の登米地方に昔から伝わる食材で、
小麦粉のたんぱく質成分のグルテンを、
油で揚げて作ったあげ麩です。
植物油で揚げてあるので、ヘルシーな食材です。
登米市内には現在、7〜8軒の製造業者があります。
それぞれ製造方法は異なり、
手作りから近代設備による生産まで、いろいろで、企業秘密のようです。
一口に「油麩」と言っても、使っている原料、油、そして作り方によって、
味、形、色、食感が違い、食べる人の好みということになります。
さて、一般的な油麩は、長さが25〜26cm、直径が5cmぐらいの、
フランスパンのような形をしています。
輪切りにして使いますが、ポピュラーな使い方は、
味噌汁
そば、うどんの汁の具として
煮物
なす炒り
そして、オススメは、
油麩丼(あぶらふどんぶり)
いずれの料理にしても、油麩をあまり煮過ぎないようにして下さい。
くたんとなってしまいます。
今は年中商品となった油麩ですが、昔は、油麩=夏の食材。だったのです。
暑い時期の肉のかわりの貴重な栄養源だったようです。
地元でも夏が一番油麩の売れる季節で、お店によっては、
予約しないと買えないところもあります。
栄養たっぷりでヘルシー。賞味期間も長く(3〜4ヶ月)、常温で保管でき、
なんといっても、手ごろな価格。
ご家庭に常備していては、いかがでしょうか。